感想 仮面ライダーゼロワン6話『アナタの声が聞きたい』
本放送から二日ほど遅れての視聴。SNS等で情報が入ることは比較的阻止しているため、新鮮な形で観ることができたゼロワン。
今回の話は、5話でちらっと登場した声優AIとその社長との話である。
今話で明らかになったヒューマギアを本人に無許可で酷似した容姿のヒューマギアを作成、使用してはいけない」という法があることが判明する。
おそらく現実社会においても同じような法律が制定されるだろう。それは人の道徳
、倫理感に背く行為だからだ。しかし今回のゲストはそれがわかっていながらも止められなかった悲しい人の話。
ゼロワン6話。 倫理を問いかけるお話だったなぁ
そして父と子という焦点に或人と或人の父、そして迅と滅の三つの父子、その三つを絡めた話となっている。ただ、そこまで深く重いテーマにするのであれば1話にまとめず2話ほど使ってしっかりと描いてくれて欲しかった思いもある。
ゲストの父と娘の話より、迅と滅の関係性のほうが強くフォーカスされてしまい、ゲストの話は薄くなりがちな印象だった。
ただ、1話に止めるんじゃなくここらで2話完結にしてしっかり書いて欲しかった願いもある。 倫理に踏み込む話だっただけに
:仮面ライダー迅登場
今回、一番大きなポイントとしては「仮面ライダー迅」が登場したことだろう。
しかし、その登場は私が予想したものを大きく裏切るものだった。
まず、迅がヒューマギアだったということ。そして迅は滅に親子だと伝えられ、自分の受けていることと一般的な親子の差異に悩むというところ。
「親は無条件に子を守るもの」ということを伝えられ、困惑するところを強制的に滅亡迅雷.netに接続されて変身してしまうというものだった。滅が迅のことを息子と言いながら「道具」としか見ていない漢字がはっきりとわかるカットだった。
:新プログライズキー「ホーネット」
毎週のように新アイテムが出る1クール目。今回は「ハチ」のアイテムである。ゼロワンはエグゼイド、ビルドと同じくそのアイテム自体に何か意味があるタイプの作品であり、それらの販促は違和感なく落とし込まれるのでスッと入る。
今回も、刃 唯阿が何か謎の男からアイテムをもらうが、「プログライズキー」は飛電のデータに隠されている、などのセリフも匂わされていたのでこれからの展開が楽しみなところである。
すでに3人のライダーにフォームチェンジがあったり、主役のフォームチェンジのアイテムで敵が変身したりと、いろいろひねってきている印象。アイテムの総数は変わらないが、出てくる敵の数は変わるという感じ。今までとは少し違う形で話が進んでいる。
1クールも半分が過ぎ、ゼロワンの描きたいことのほんの触りが見えてきたかのように思う。
AIと人のかかわり方。価値観。それらは現代社会でも同じことが言えるしこれから加速度的に増えていくテーマでもある。
高橋脚本は販促の終わる1クール目終盤からエンジンがかかる気がする。序盤の山場まであと一か月ほどだがエグゼイドのクリスマス回のような脚本が仕上がることを切に願う。
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