『ヨルシカ』の起こす音楽シーンへの竜巻
Youtubeで今人気を博している「ヨルシカ」というバンドを知っているだろうか。
2017年結成の男女二人組ロックバンドであり、2019年6月ににメジャーデビューを果たした顔出しをしていないアーティストである。
作詞作曲担当の「n-buna」とボーカル担当の「suis」の二人がメンバーで作詞作曲担当の「n-buna」はボーカロイドプロデューサーとしても有名である。
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- アーティスト: ヨルシカ
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- 発売日: 2019/08/28
- メディア: CD
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このヨルシカ、youtubeに動画が上がるたびに再生数が爆発的に伸び、いいねもたくさんつくという、まさに大人気なのである。
このヨルシカ、10代の女性を筆頭に人気だと思われる。私の妹もものすごく好きでいつも聴いているくらいだ。
なので私もCDを借りて聴いてみた。良い。良いのだ。さわやかなメロディーラインに夏を感じさせる歌詞。そして淡い恋愛模様のような歌詞。透き通る声。なるほどこれは受ける。という感じ。
しかも、ヨルシカが創り出す曲には「エルマ」と「エイミー」という二人の登場人物が登場し、音楽を彩る。n-bunaが書く歌詞には考察をすることができるような含みをもたせた歌詞や、MV内のイラスト等もあり常にコメント欄を沸かせている。
私は、ヨルシカが若い世代に受ける要素を考えたところ、メロディーラインはもちろんだが、エルマとエイミーのお話としても考えることができるからかなと思った。
また、ヨルシカの特徴的で面白い試みと言えば、曲一つ一つが短編のようなものであり、かつ繋がっているというところだ。
「だから僕は音楽をやめた」から「エルマ」のように繋がりがあり、曲ごとに多方面から補完をしたり、描き切れなかった感情を描き出すという形になっている。
これら1st、2ndは繋がっており、曲や、MVからエルマとエイミー二人の話が鮮明に、緻密に浮かび上がる。
またこういう日記や手紙もCDにはついており、ヨルシカの世界にどっぷりとつかることが出来る。
なので、まだ10代の妹に聞いてみた。ヨルシカをよく聞く理由は何なのか、と。
帰ってきた返事はこうだ。
「最高だから。」
なるほど、すべてを表現するのに最適な言葉、最適な2文字である。膝を打った。
10代からすれば「最高」ですべて通じるのだ。逆に、最高だからこそ何が最高なのか、ということを知りたくなり、いろいろ聞いてみた。
やはり答えは世界観の素晴らしや、メロディーということだ。
あとは世間に投げかける歌詞。とまぁ色々あげてくれたがようは最高なのだと。
今、CDが売れなくなってきている音楽シーンで、動画サイトを媒体に顔を隠し、音楽だけで勝負をしている「ヨルシカ」を応援しよう。そしてそんなアーティストを教えてくれた妹にはチーズケーキでも買っていこうと思う。