メモリアルダイアリー

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自分が特撮番組を見たときの気持ちや、日々の生活の中で感じたことを自由気ままに綴ろうと思います。

感想 仮面ライダーゼロワン7話 『ワタシは熱血ヒューマギア先生!』

令和初の仮面ライダー『ゼロワン』も7話になり、二か月の放送を終えるところだ。

このブログを書き始めてからも早二か月、日がたつのは恐ろしく速い。

 

「ゼロワン」は高橋脚本らしくシリアスにテンポよく進み、かつ謎も適度にちりばめられ平成ライダーではあまり取り入れられなかった1話完結の話をベースに展開されている。AIと人間が描く話はこれからどのように進むのか、非常に楽しみである。

 

といったところで今週の「ゼロワン」の感想を書いていくことにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

:今回の職業は教師

 

今回登場したAIは教師型ヒューマギア、「コービー」である。そして「リセット」というものも今回新たに提示された。

 

「リセット」はラーニングしたヒューマギアを文字通り初期化することであり、出荷状態にするという今私たちが持っているスマホやPCと同じ機能である。

 

或人に依頼されたのはそのヒューマギアがいる学校の教師からで、バスケ部の活動を監視するためだけのヒューマギアのはずだったのに熱血指導をして部活の時間をオーバーしてしまい保護者からクレームが来ているのでリセットしてほしいというものだった。

 

 

 

 

 

:教師と生徒の関係性、気づかない周り

 

 

今回の「ゼロワン」教師と生徒の問題を描きながら昨今話題となりがちな教師の労働力、時間外活動等々の問題にも遠からず触れていてすごく難しいデリケートな話題に踏み込んでいると感じた。

 

生徒とAI教師「コービー」はお互いが相互理解をし、受験勉強のために何人かが退部し人数が足りずバスケ部が廃部になるという瀬戸際のところでいまだ一勝もできていないこのチーム。なんとかして一勝を勝ち取りたいという部分でつながっている。

 

そのためなら生徒は部活動の時間を超えても構わないと思っているしコービーもそのためにデータから筋力やシュートの調整をしている。

そこの二者の関係性に「親」や「他教師」が首を突っ込んでくる。

 

しかし、この「首を突っ込む」というのがいまのご時世悪いとは言えない。むしろ今回描かれた時間外活動や物語終盤でも言われたが「NBAを超えるスピードのパス」というのは「体罰、暴力」に値してもおかしくはないという点だ。生徒と教師がそう思っていなくても、周りから見れば「悪」に見えてしまう。

 

学校というのはあまりにも危うい細い線の上で成り立っている機関なのかもしれない。

 

そしてこの私のツイートを見て思ったのだが、ヒューマギアは「理解」ではなく「データ」から算出しているだけであくまで機械だということ。私は勝手に心のどこかで人と同じように思っていたということ。

そう思わせてくる脚本と展開、うまい。

 

 

後半、シンギュラリティを起こしたコービーはマギア化し、ゼロワンとバルカンによって倒されるのだが、一番重要なのは或人がマギア化したヒューマギアはシンギュラリティを起こしていた、ということを知ったということ。

 

「人の夢をサポートするのがヒューマギア」と主張する或人、「道具」だという唯阿。

人類滅亡のための駒とする滅。

 

唯阿が不可解な行動をしていたり、或人と不和が仲良くなっているように見えたりと関係性も変わってきた中で、物語は1クールの終盤に進んでいく。