感想 仮面ライダーゼロワン9話 「ソノ生命、預かります」
ここのところ忙しく、なかなか記事を上げられなかった。そして上げたい記事もたまっている。やばい。がんがん書く。まずはこれ。「ゼロワン」の9話。
ついに二話完結の話がゼロワンでも放映された。
8話は医療の現場でも人手不足を解消するためにヒューマギアが働いており、それらを掌握しようとする滅亡迅雷とそれを止めようとする或人、AIMSという構図で展開された。その中で我らが高岩成二がスーツアクトを務める「仮面ライダー滅」の登場、不破の敗北など盛りだくさんなまま今回の話へと進んだ。
:医療ヒューマギアの暴走、飛電の危機
今回一番大きかったのは暴走するヒューマギアを急停止させるかどうするかというところであった。
医療系ヒューマギアを止めると患者は死んでしまう可能性がある。そのはざまで苦悩する或人が印象的だった。これまで、ヒューマギアは「人の夢を支えるマシン」ということを豪語してきた或人にとって大きな「決断」を迫られる回だった。
このあたり、結構きわどいラインを攻めていると感じて。エグゼイドビルドとは違った朝九時の番組でできるラインの見極めというか。
:唯阿と不破
これまで犬猿の仲と思われた唯阿と不破。唯阿はヒューマギアを道具として扱っているが今回はその道具がなければ不破の命が危ないという展開。唯阿は道具に頼るがその道具がないと何もできないと気付き、ヒューマギアへの考え方を改める。
不破も自身が憎むべき相手から命を救われるという皮肉のきいた運び。
ゼロワンは或人、不破の対立が少なく、早い段階から仲間ではないが倒すべき相手が同じという点で利害が一致しており、共闘も多い。不破はAIMSより或人のマネージャーをしよう、うん。ギャグも笑ってくれるし。
:ゼロワンの今後の展開
物語も二桁に突入するので、自分のためにかるくまとめて意見をここに書いておく。
ぶっちゃけ、ゼロワン自分的には微妙である。面白い、確かにゼロワンは面白いが何か自分の心にスッと入らない。なにか一枚壁の奥にある物を見ているような感覚なのである。
私は作品を「キャラ派」としても見るし「作劇派」としても見るのだが、どちらかというと「キャラ」に感情移入しがちなタイプである。
と、この結騎さんの記事を読み俯瞰で観たところ、私は或人のキャラがまだ納得できていないのだ。もにょる。
ヒューマギアを「夢のマシン」「人をサポートする機械」としているが、ハッキングされたら壊す。新しいヒューマギアを送る。これに徹している。うーん、私がヒューマギアという存在に感情移入しすぎているのだろうか。人の心をもったヒューマギアに苦悩する展開を期待していたのだがあっさりとそこは過ぎた。何なのだろうなぁこの感覚。
面白いけど微妙という感じ。エグゼイドの時も序盤感じたこの感覚。クリスマス辺りには加速してくれることを願う。
ビルド統括『平成』に取り残された人間。ラブ&ピースの『令和』へ 1
平成ライダーも20作目の記念作品、『ジオウ』で幕を締め、令和ライダー『ゼロワン』が放送している現在。
私はゼロワンを毎週録画しベルトを買い、観ていて面白いとも思うしtwitterのトレンドにゼロワンの名前が載っていることもうれしいし、フォロワーの皆様が毎週感想をツイートしたり、悶えたりしているのを見るのがとても好きだ。腹筋太郎とかね。
ビルド愛は私もあふれてやまないが、twitterではビルドについて愛を持って語ってくれている方が多数いるため、私はこちらに逃げてきた。
私がよく見ている方たちを一部紹介しておく。
このブログで名前を使わせていただきたいと連絡したところ快く受けてくださった「ゆきやなぎ」さんと「桐沢たえ」さんだ。
やっぱ私、桐生戦兎のことめっちゃ好きだなあ。
— ゆきやなぎ@グリス観ました (@ykyng_yeah) February 3, 2019
ああああーーーーーーッ!!! 今日10月10日!!!1010!!! せんと!!! 戦兎!!! 戦兎の日!!!!! ヒューーーーーッッッッ!!!! イエーーーーーーーイ!!!!!!
— ゆきやなぎ@グリス観ました (@ykyng_yeah) October 10, 2019
この方のツイートはキャラ愛に愛を重ねて愛を書き殴っている。戦兎愛がすごい。ものすごいのだ。(語彙力)中の人も愛情たっぷりで奇麗で心の優しい方なのだろう。私もそうなりたいものだ。
私「なんかもう最近ね、私の好みに桐生戦兎が合致したのか、桐生戦兎によって私の好みが形作られたのか、よくわかんなくなってきちゃって」
— ゆきやなぎ@グリス観ました (@ykyng_yeah) October 16, 2019
母「あなたがすっごく戦兎くんのことが好きだってことはわかったよ」
お次はこの方、桐沢たえさん。
桐沢たえさんのtwitterがこちら。この方はニチアサの話はもちろん、ビルドで括って言えばスタークとエボルト、ひいてはそのスーツアクターさんである岡田さんに特に愛をもって呟かれている。
何度も言うようだけど、最強フォームで背後に爆炎たたえながらヤル気満々で見栄切ってる高岩さん永徳さん藤田さん淳さんを「かかってこい…!」と煽りつつ、たった1人で立ち向かわないとならなかった岡田さんのこの状況本当ヤバすぎるよな…ハートがとてもタフ… pic.twitter.com/Zm7OvxRPyF
— 桐沢たえ (@kirisawatae) October 19, 2019
ここ最近だとこのツイートにはめちゃくちゃ笑わせてもらった。
目の付け所が素晴らしい。
っていうのも酷なんで補足しておくと、スタークさんのベーススーツはアップ用(左。皮地が多くスタッズがゴツイ。脛に網目の装甲)とアクション用(右。ストレッチ素材でスタッズが小さめ。網目の装甲無し)の2種類ある。と思ってる。(どこにも明言はされてないのでソースは私の目のみですが…) pic.twitter.com/67l8qyGszj
— 桐沢たえ (@kirisawatae) October 19, 2019
とまぁ有名なお二人の力をお借りしてこの記事を少しでも色のあるものにしようと思う。
今回この記事を書こうと思ったのは「令和ライダー」になにか今一つその波に乗れないからだ。
みんなが令和ライダーの波に乗っている中、乗れないのだ。そのウェーブに。「心に穴が開いたような」という表現はおそらくこの時のためにあった。
高校生の時3年半付き合ってた彼女に別れを切り出され最後に「そんなに好きじゃなかった」と言われた時よりも穴が大きい。
これが『ロス』なのか。
小さいときに観ていたクウガアギトは別にして自分の意思としてはっきりと仮面ライダーを視聴した記憶がある電王や、ダブル、ウィザードが終わったときや戦隊ものでいえばシンケンジャー、ゴーバスターズ、といった作品が終わったときも『ロス』になっていたのだが、今回はその非ではない。
せっかく買ったゼロワンドライバーもアイテムである「プログライズキー」を集める意欲があまりわかない。ずっとフルボトルを振っているし、ハザードトリガーを鳴らして暴走させる。
フルフルボトルを使ってそれを止めるしジーニアスボトルとクローズビルド缶、それとグレートクローズドラゴン、そしてCDから「BE THE ONE」を流してビルド39話「ジーニアスは止まらない」を永遠に再現している。
重症。もはや重体。 それを動画にして編集して自分で見返して満足する。えぐい。
創動もほとんど持っているのでそれも合わせて飾る。遊ぶ。やりたい放題。
フルボトル60本を何としても集めたくて友達に一般販売ではないフルボトルをプレゼントしてくれと頼んだり、断腸の思いでクマボトルを購入したりした。
ビルドとクローズの変身音声を編集の力を使わずに同時に流したい!と思って二本目のビルドドライバーを購入し、一人で二つのベルトを鳴らしセルフでアドレナリンを出すのだ。
ブリザードナックルはビルドドライバーよりスクラッシュドライバーと連動させる方がより「カシラ感」が出るので(というよりブリザード特殊変身遊びは心が持たない)レンチを下げまくって変身や必殺技遊びをして指クイっとして遊ぶ。
そしてビルドと言えば外せない紫色の仮面ライダー、ローグ。クロコダイルクラックフルボトルを使って渋く(渋くない)、低い声(低くない)で変身と言いながらレンチを下げて遊ぶ。
幻さんほんと好き。だから早くVシネ「仮面ライダーローグ」を作って幻徳セリフ入り玩具を販売してください。
そうそう、ブラックパンドラパネルを持ちながらフルボトルをゆっくり入れてエボルドライバーとエボルトリガーで地球消滅ごっこも楽しい。
とまぁいまだにビルド玩具で遊び続けているのだ。本編、夏冬映画、Vシネマ、テレビくんDVDもいまだに繰り返してみている。抑えられないのだ、ビルドへの愛を。
完全に「平成」に取り残された。脱却できていない自分に笑えてくる。目覚ましはビルドの曲。自宅の鍵についているのもビルドのアイテム。何か色を選ぶ時も赤青がまず浮かぶ。
今年の年始はひらかたパークに「ジオウ&ビルドショー」を見に行った。二回見た。録画もした。写真も撮りまくった。でも穴が埋まらない。
なので自身のブログにありったけを書き殴ろうと思う。以前も少し書いたのだが今回は更にだ。
ジオウの頃にはその穴が出来ていて1年かけてさらに深く、大きく形成されたのだきっと。
閑話休題。ここからはビルドの本編、映画、Vシネマすべてを記録しながらそのことに関して自分の気持ちを殴り書く。執筆のBGMはビルドのCDBOX。「さぁ、実験を始めようか。」から始めることにする。
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ビルド本編の第一話「ベストマッチな奴ら」から始まった「桐生 戦兎」と「万丈 龍我」との物語。
「氷室 幻徳」のナレーションから10年前の有人火星探索のカットに始まり、宇宙飛行士が何か箱を持ち上げ…というところから話は進みスカイウォールの惨劇の説明、極プロジェクト等の事を壁のある街を見ながら話す幻徳、そしてそれをメモするフリーの記者「滝川 紗羽」。そして名言、「隣のホテルで朝まで語り明かそうか?」の一言である。
ここ、ニチアサでそういうのを匂わすセリフを使っていいんだ、攻めていいんだ。と驚いたことを覚えている。とそんな衝撃を後に舞台は夜のシーン。
ハリネズミのスマッシュに襲われる紗羽を助けた赤と青のライダー。
軽い、少し陽気にも聞こえる声。ドリルを模した武器を使い、スタイリッシュにスマッシュを倒し、その成分を吸収したライダーは大きな観覧車のイルミネーションをバックに目を輝かせて立っていた。
というところでタイトルバックが入る。この時私は感じた。
「この作品絶対面白い。」という直感。根拠のないただ特撮を19年見続けてきた人が感じる予感。
およそ10年前、『仮面ライダーW 』の一話でも感じた予感がこの作品でもあった。奇しくも半分このライダーであり、夜が一話であり、目が光るスタートだった。
OPはなく地下室から場面は始まり、科学を扱う番組でよくある、ピタゴラスイッチ的な仕掛けでコーヒーを淹れたりというシーンの裏、序盤の敵「ナイトローグ」になにやら液体付けにされているカットが挟まりつつ、フルボトルを生成するところやその装置から出てくる「石動 美空」、陽気なマスター「石動 惣一」など主要な人物がテンポよく登場する。
同時に戦兎が過ごしている場所が喫茶店であり、その家賃がたまっていたり、そのためにバイトに行くだったり、開発したバイクの説明だったりと、エグゼイドまでのライダーと少し毛色が違う。
何が違うのか。
会話量が多いのだ。説明口調ではなく、「会話」劇なのだ。武藤さんも後々超全集や公式読本で序盤の主要メンバーの会話シーンに「4ページも使った」と仰っていた。
確かに、とうなずけるくらいのセリフ量なのだ。これが心地いい。スッと入るのと同時にキャラ付けもされていたのが上手い。
その後、戦兎は記憶喪失であったり、たぶん物理学者ということだったり、万丈という犯罪者が逃走したり、と出来事がいくつも起こる。
その万丈は冤罪を掛けられ、スマッシュにされる囚人を見て逃走していたのだ。
政府が作ったガーディアンたちから追われる万丈。
そしてその万丈を追いかけ、戦兎は「最悪の出会い」を果たす。
冤罪を掛けられ、誰も信じられる人がいない万丈を見つめながら戦兎はこう言う。
「最悪だ。今日という日を俺はきっと後悔する。」
そして万丈をバイクの後ろに乗せ、二人は逃亡犯となる。
そんな折、万丈は戦兎に質問する。「なぜ助けたのか」と。
戦兎は迷うことなく即答する。「俺はお前を信じた。お前は嘘をつくような奴じゃない。ズボンのチャックは全開だけどな」と。
バイクに二人乗りをしてそのまま政府の追手から逃げる。平成19作にしてまだ新しい切り口の一話があるもんだと感心した。
これが戦兎と万丈の初めての出会いであり、最高の相棒との物語の始まりである。
この一話、平成ライダーを19作品見てきてあまりにも自分の中でがっちりと心をつかまれた話だった。
役者はもちろん、ライダーのスーツ、敵のデザイン、川井憲次さんの音楽、パンドラボックスという厨二感くすぐるアイテム、日本が三つに分裂というぶっとんだ設定、セリフ回し、どれをとっても私の心を貫いたのだ。
この日から日曜日がものすごく待ち遠しく、5回ほど毎回見直しフルボトルの振り方や刺し方、ベルトの回し方など舐めまわすように見ていた。本や玩具もすべて買い集め、自室はどこを見渡してもビルド一色という形だった。
主題歌の「BE THE ONE」、これがまた脳裏にしっかりと焼き付く小室メロディ、切なくもかっこいい歌詞、bevarlyのハイトーンボイス。それらがベストマッチし、今でも朝の寝起きの音楽はこれにしているほどだ。
Be The One, Be The One
>https://www.littleoslo.com/lyj/home/pandora-be-the-one-feat-beverly-歌詞-mv/より引用
All right!
明日の地球を投げ出せないから
Be The Light, Be The Light
All right!
強くなれるよ 愛は負けない
何かを助け救って抱きしめ
心に触れて 届くよ 伝われ
Be The One, Be The Light
メッセージ送るよ 響くよ
続く二話では万丈の彼女の死、ハザードレベルという概念、鍋島という序盤の謎を握るキャラの登場などドンドン話が進む。三話、四話…と一つ一つ謎が解決にするにつて新たな謎が増え、、という手法で話が展開されていく。
そして、ここで仮面ライダービルドの特徴、一つの持ち味ともいえる「あらすじ紹介」が始まる。このあらすじ紹介が実は最終回にエモい形で回収されるのだがそれはまた後の話。
前半16話までが東都編という形になっており、冬映画の「平成ジェネレーションズFINAL」、スパークリングフォームの登場、ブラッドスタークの正体。ブラッドスタークと戦兎の雨の無音変身シーン。戦兎と万丈の戦いなど見どころもたくさんある。
そして同時期、あの冬映画が上映される。
この映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL エグゼイド&ビルドwithレジェンドライダー」はビルド14話、15話の間の話であり、武藤さんと高橋さんの二人で脚本を投げ合いながら書いたという。
武藤さん的には戦兎は本編開始の一年前にはすでにビルドとして活動していたので「仮面ライダー」としての決意、意思は固まっている。
であれば狂言回しに徹して万丈を主役に持ってくるという話にしたと語っていた。(確かオーディオコメンタリー)
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なるほど、確かに戦兎はビルド3話「正義のボーダーライン」で「見返りを求めたらそれは正義とは言わない」といい、「クシャっとなるんだよ、仮面の下で見えねぇけど」ということを言う。
戦兎は記憶喪失で自分のアイデンティティが誰かを「守ること」「愛と平和のために戦うこと」という部分に集約されている。それがすごくわかるセリフであり、そのアイデンティティが脆く、弱い。
それでも誰かの笑顔のために戦うのが「仮面ライダー」だと。
そして映画という一時間を使っていまだ「仮面ライダーとして戦う意味」を見出せなかった万丈に戦う意味を背中で教えてくれるレジェンドたち。
レジェンドたちが集まる理由としても納得のいくスケールの大きさである二つの世界を融合させての崩壊を目的とする敵。
「平ジェネFINAL」がものすごく面白いのもうなずける。
この映画一番の見どころはレジェンドが全員集合した時の決めセリフが全く合わないシーン。
以前ジオウの記事でも挙げた「不揃いの一致」の表現が極まったところだと感じた。
20作の平成ライダーは個性が強く、デザインも横並びにしたとき、まとまりが一切ない個性の塊と言っても過言ではない。
つまり、「不揃いの一致」である。
平成ライダーというコンテンツはそれぞれの作品が、それぞれの個性を強く打ち出し、前年の仮面ライダーを必ず超えるというようないきがいすら感じてきた。
平成二期ライダーだからこそできるワンシーン。必見である。
そして東都編最後の16話、戦兎が実は戦争を引き起こした原因であると明かされ、上に述したアイデンティティが崩れる。
そこに映画で成長した万丈が戦兎という相棒を「支える」
これがビルドの真骨頂である。このエモさ。ブロマンスと置き換えてもいいくらいのエモの塊。
続く17話「ライダーウォーズ開戦!」から北都戦争編が始まる。三羽カラスや三号ライダー、グリスの登場など世界はよりシリアスに、暗くなっていく。
それは次の記事でまたつらつらと書いていく。
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感想 仮面ライダーゼロワン8話『ココからが滅びの始まり』
令和ライダー、『ゼロワン』も8話まで来た。今回からまた高橋悠也脚本で話が進んでいくことだろう。前回の感想はこちら↓
ゼロワンという作品はこれまでの仮面ライダー以上に人間の「倫理観」というものに片足を突っ込んでおり、良い、悪いのみで語れるような作品ではない。ヒューマギアが人型であることもそこに付加価値があるのかもしれない。
私は正直主人公である飛電 或人がヒューマギアのことをずっと「人の夢を支えるマシン」ということを一貫して発言している。
私は「マシン」ということは変わらないのか、と思ってしまった。「シンギュラリティ」を起こし、感情が芽生えそうなヒューマギアをみても「マシン」なんだなぁと。
そのあたり、これからも変わらないのか、変わるのか見ものである。
社長はどこまでいっても夢のマシンという見方なのか。ある意味ブレないな。自分ならすぐ感情移入してしまう
— マツ (@nnsmr1146) 2019年10月20日
:看護師ヒューマギアと不破さん
人々を治す手伝いをする看護師ヒューマギア、これは医者もヒューマギアの病院に健康診断に行く不破。
憎むべき相手に自身の体を検査されるという形になる不破はどういう思いなのか。或人がヒューマギアが意思を持つことにあまり不信感を募らせないのとは裏腹にかなり不信感を募らせる不破。両者の対比が面白い。
ゼロワンの話の組み立て方の性質上、毎話ごとに新たなヒューマギアがでて、そのヒューマギアは100パーセントマギア化されてしまう。そしてその後新品のヒューマギアが送られてくる。という形で話が終わっていた。
実はこの流れ私は少し違和感があった。それは前述したように或人の考えがあくまでマシンというところに起因する。
そこまで割り切れるものなのか。マシンというならば結局は道具ということなのか。ここの違和感というか、腑に落ちない部分。どうにか消化したい。
:仮面ライダー滅 参戦
平成のレジェンド、「高岩 成二」がスーツアクトを務める敵ライダー、「仮面ライダー滅」が登場した。サソリ、紫色をモチーフしており、素直に心にグッとくるイカしたデザインである。
11月2日発売予定 【送料無料】 仮面ライダーゼロワン RKF 仮面ライダー滅 スティングスコーピオン
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圧倒的強さで不破が変身する仮面ライダーバルカンを余裕の戦闘で倒してしまう。ここのアクションシーン、ものすごいかっこいい。流石高岩レジェンドといったところだ。
滅の必殺技のカットインはクロス型に漢字が一文字ずつ出るというタイプ。単純に震える。かっこいいのだ。フォントが違うとはいえ、左側から下、右に流れるカットインから一転男心をくすぐるもの。朝から興奮しっぱなしだった。
:憎む相手、治療する相手
次回予告、不破はあれだけ憎んでいたヒューマギアに治療を施されるようなカットがあった。今回、いつも以上にヒューマギアを憎んでいるシーンが多かったのだがすべてはこのための前振りだとしたら、高橋先生はやはりなかなか意地が悪い。(いい意味で)
ここにきて初めて一話完結をやめ、次回に続く形をとったゼロワン。これが吉と出るか凶と出るか。来週も楽しみに待つことにしよう。
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ニッポンノワール~今から皆さんは逃亡者です~
仮面ライダービルド、3年A組を書き上げた脚本家「武藤将吾」が繰り出す新ドラマ「ニッポンノワール」が先日の日曜日から放送が始まった。
物語の舞台設定は3年A組の舞台から半年後という話であり、キャストの続投もいくつか決まっている。引き続きサスペンス物であり、武藤さんお得意の一つの事件を皮きりに謎が謎を呼び、まわりまわって一つに帰結するというスタイルだろう。
話としても王道な感じでありつつ警察に反抗しながらも真実を追い求めるダークヒーロー的な形となっている。ずっと前から楽しみにしていたのでこれは毎週録画して見逃さ拝見し、全話観終わった段階で改めて感想を書こうと思っている。
水上剣星さんも出てるし栄信さんも出てるし横山さんも出てある意味ビルドルパパトのドラマ()
感想 仮面ライダーゼロワン7話 『ワタシは熱血ヒューマギア先生!』
令和初の仮面ライダー『ゼロワン』も7話になり、二か月の放送を終えるところだ。
このブログを書き始めてからも早二か月、日がたつのは恐ろしく速い。
「ゼロワン」は高橋脚本らしくシリアスにテンポよく進み、かつ謎も適度にちりばめられ平成ライダーではあまり取り入れられなかった1話完結の話をベースに展開されている。AIと人間が描く話はこれからどのように進むのか、非常に楽しみである。
といったところで今週の「ゼロワン」の感想を書いていくことにする。
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:今回の職業は教師
ヒューマギアで熱血教師か、面白そう
— マツ (@nnsmr1146) October 13, 2019
今回登場したAIは教師型ヒューマギア、「コービー」である。そして「リセット」というものも今回新たに提示された。
「リセット」はラーニングしたヒューマギアを文字通り初期化することであり、出荷状態にするという今私たちが持っているスマホやPCと同じ機能である。
或人に依頼されたのはそのヒューマギアがいる学校の教師からで、バスケ部の活動を監視するためだけのヒューマギアのはずだったのに熱血指導をして部活の時間をオーバーしてしまい保護者からクレームが来ているのでリセットしてほしいというものだった。
:教師と生徒の関係性、気づかない周り
今回の「ゼロワン」教師と生徒の問題を描きながら昨今話題となりがちな教師の労働力、時間外活動等々の問題にも遠からず触れていてすごく難しいデリケートな話題に踏み込んでいると感じた。
生徒とAI教師「コービー」はお互いが相互理解をし、受験勉強のために何人かが退部し人数が足りずバスケ部が廃部になるという瀬戸際のところでいまだ一勝もできていないこのチーム。なんとかして一勝を勝ち取りたいという部分でつながっている。
そのためなら生徒は部活動の時間を超えても構わないと思っているしコービーもそのためにデータから筋力やシュートの調整をしている。
そこの二者の関係性に「親」や「他教師」が首を突っ込んでくる。
ヒューマギアと部員はお互い理解のうえなのにそれを知らない周りからの目線か
— マツ (@nnsmr1146) October 13, 2019
しかし、この「首を突っ込む」というのがいまのご時世悪いとは言えない。むしろ今回描かれた時間外活動や物語終盤でも言われたが「NBAを超えるスピードのパス」というのは「体罰、暴力」に値してもおかしくはないという点だ。生徒と教師がそう思っていなくても、周りから見れば「悪」に見えてしまう。
学校というのはあまりにも危うい細い線の上で成り立っている機関なのかもしれない。
そしてこの私のツイートを見て思ったのだが、ヒューマギアは「理解」ではなく「データ」から算出しているだけであくまで機械だということ。私は勝手に心のどこかで人と同じように思っていたということ。
そう思わせてくる脚本と展開、うまい。
おつらァい
— マツ (@nnsmr1146) October 13, 2019
後半、シンギュラリティを起こしたコービーはマギア化し、ゼロワンとバルカンによって倒されるのだが、一番重要なのは或人がマギア化したヒューマギアはシンギュラリティを起こしていた、ということを知ったということ。
「人の夢をサポートするのがヒューマギア」と主張する或人、「道具」だという唯阿。
人類滅亡のための駒とする滅。
唯阿が不可解な行動をしていたり、或人と不和が仲良くなっているように見えたりと関係性も変わってきた中で、物語は1クールの終盤に進んでいく。
『ヨルシカ』の起こす音楽シーンへの竜巻
Youtubeで今人気を博している「ヨルシカ」というバンドを知っているだろうか。
2017年結成の男女二人組ロックバンドであり、2019年6月ににメジャーデビューを果たした顔出しをしていないアーティストである。
作詞作曲担当の「n-buna」とボーカル担当の「suis」の二人がメンバーで作詞作曲担当の「n-buna」はボーカロイドプロデューサーとしても有名である。
公式サイトのリンクはこちらに
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このヨルシカ、youtubeに動画が上がるたびに再生数が爆発的に伸び、いいねもたくさんつくという、まさに大人気なのである。
このヨルシカ、10代の女性を筆頭に人気だと思われる。私の妹もものすごく好きでいつも聴いているくらいだ。
なので私もCDを借りて聴いてみた。良い。良いのだ。さわやかなメロディーラインに夏を感じさせる歌詞。そして淡い恋愛模様のような歌詞。透き通る声。なるほどこれは受ける。という感じ。
しかも、ヨルシカが創り出す曲には「エルマ」と「エイミー」という二人の登場人物が登場し、音楽を彩る。n-bunaが書く歌詞には考察をすることができるような含みをもたせた歌詞や、MV内のイラスト等もあり常にコメント欄を沸かせている。
私は、ヨルシカが若い世代に受ける要素を考えたところ、メロディーラインはもちろんだが、エルマとエイミーのお話としても考えることができるからかなと思った。
また、ヨルシカの特徴的で面白い試みと言えば、曲一つ一つが短編のようなものであり、かつ繋がっているというところだ。
「だから僕は音楽をやめた」から「エルマ」のように繋がりがあり、曲ごとに多方面から補完をしたり、描き切れなかった感情を描き出すという形になっている。
これら1st、2ndは繋がっており、曲や、MVからエルマとエイミー二人の話が鮮明に、緻密に浮かび上がる。
またこういう日記や手紙もCDにはついており、ヨルシカの世界にどっぷりとつかることが出来る。
なので、まだ10代の妹に聞いてみた。ヨルシカをよく聞く理由は何なのか、と。
帰ってきた返事はこうだ。
「最高だから。」
なるほど、すべてを表現するのに最適な言葉、最適な2文字である。膝を打った。
10代からすれば「最高」ですべて通じるのだ。逆に、最高だからこそ何が最高なのか、ということを知りたくなり、いろいろ聞いてみた。
やはり答えは世界観の素晴らしや、メロディーということだ。
あとは世間に投げかける歌詞。とまぁ色々あげてくれたがようは最高なのだと。
今、CDが売れなくなってきている音楽シーンで、動画サイトを媒体に顔を隠し、音楽だけで勝負をしている「ヨルシカ」を応援しよう。そしてそんなアーティストを教えてくれた妹にはチーズケーキでも買っていこうと思う。
感想 仮面ライダーゼロワン6話『アナタの声が聞きたい』
本放送から二日ほど遅れての視聴。SNS等で情報が入ることは比較的阻止しているため、新鮮な形で観ることができたゼロワン。
今回の話は、5話でちらっと登場した声優AIとその社長との話である。
今話で明らかになったヒューマギアを本人に無許可で酷似した容姿のヒューマギアを作成、使用してはいけない」という法があることが判明する。
おそらく現実社会においても同じような法律が制定されるだろう。それは人の道徳
、倫理感に背く行為だからだ。しかし今回のゲストはそれがわかっていながらも止められなかった悲しい人の話。
ゼロワン6話。 倫理を問いかけるお話だったなぁ
そして父と子という焦点に或人と或人の父、そして迅と滅の三つの父子、その三つを絡めた話となっている。ただ、そこまで深く重いテーマにするのであれば1話にまとめず2話ほど使ってしっかりと描いてくれて欲しかった思いもある。
ゲストの父と娘の話より、迅と滅の関係性のほうが強くフォーカスされてしまい、ゲストの話は薄くなりがちな印象だった。
ただ、1話に止めるんじゃなくここらで2話完結にしてしっかり書いて欲しかった願いもある。 倫理に踏み込む話だっただけに
:仮面ライダー迅登場
今回、一番大きなポイントとしては「仮面ライダー迅」が登場したことだろう。
しかし、その登場は私が予想したものを大きく裏切るものだった。
まず、迅がヒューマギアだったということ。そして迅は滅に親子だと伝えられ、自分の受けていることと一般的な親子の差異に悩むというところ。
「親は無条件に子を守るもの」ということを伝えられ、困惑するところを強制的に滅亡迅雷.netに接続されて変身してしまうというものだった。滅が迅のことを息子と言いながら「道具」としか見ていない漢字がはっきりとわかるカットだった。
:新プログライズキー「ホーネット」
毎週のように新アイテムが出る1クール目。今回は「ハチ」のアイテムである。ゼロワンはエグゼイド、ビルドと同じくそのアイテム自体に何か意味があるタイプの作品であり、それらの販促は違和感なく落とし込まれるのでスッと入る。
今回も、刃 唯阿が何か謎の男からアイテムをもらうが、「プログライズキー」は飛電のデータに隠されている、などのセリフも匂わされていたのでこれからの展開が楽しみなところである。
すでに3人のライダーにフォームチェンジがあったり、主役のフォームチェンジのアイテムで敵が変身したりと、いろいろひねってきている印象。アイテムの総数は変わらないが、出てくる敵の数は変わるという感じ。今までとは少し違う形で話が進んでいる。
1クールも半分が過ぎ、ゼロワンの描きたいことのほんの触りが見えてきたかのように思う。
AIと人のかかわり方。価値観。それらは現代社会でも同じことが言えるしこれから加速度的に増えていくテーマでもある。
高橋脚本は販促の終わる1クール目終盤からエンジンがかかる気がする。序盤の山場まであと一か月ほどだがエグゼイドのクリスマス回のような脚本が仕上がることを切に願う。
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