メモリアルダイアリー

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自分が特撮番組を見たときの気持ちや、日々の生活の中で感じたことを自由気ままに綴ろうと思います。

感想 仮面ライダーゼロワン2話 『AIなあいつは敵!?味方!?』

9月6日に『仮面ライダーグリス』が公開され、その二日後『ゼロワン』の二話が放送された。(グリスの記事は後日あげます)

 

 

 

先週、令和初にしてものすごいスタート(腹筋崩壊太郎も含めて)を見せたゼロワン。その二話だ。今回の目玉と言えば公式で前々からその存在が明らかになっていた『仮面ライダーバルカン』こと今回の二号ライダーだ。往年の二号ライダーよろしく一号ライダーと敵対という立ち位置から始まっているキャラだ。

 

 

 

冒頭、一話ラストの続きの場面で社長としての初出勤をする或人。そこに内閣官房直属の対人工知能特務機関の「A.I.M.S」に所属する「不和 諌」と「刃 唯阿」が登場し作品により大きな風を吹かせる。

この「不和 諌」が「ヒューマギアに対してものすごく憎しみを抱いており、「ヒューマギア」を希望としている或人と対比になっているのだ。ただ、或人のやべーギャグが唯一ツボに入るというのもあり、タッグを組む日が楽しみになってくる。

 

そしてそのままOPに入るのかと思いきや異例の二話にしてもOPがないという斬新なスタイルである。本来のOP映像が見れるのはいつになるのか…

それと同時刻「滅亡迅雷.net」が「シンギュラリティ」が始まった「ヒューマギア」を操作して『クエネオマギア』という怪人体になり「飛電インテリジェンス」を襲わせる。

普通に働いている人たちの誘導やヒューマギアの暴走の攻撃から身を挺して守る「マモル」と呼ばれた「ヒューマギア」の仕事ぶりにうなずく或人。

そのあとその「ヒューマギア」の名前を聞き、「覚えておく」「早く修理しないと」というセリフがあるのだ。良い…こういうの、あるとないとではキャラ立ちが大きく変わってくる。

こういう1カットってものすごい大事だよなぁ。社長になって一日も経ってないけど社長らしさ、が感じられる。

 

 

そしてその事件を皮切りにマスコミに色々詰め寄られてしまい、副社長の福添さんたちにどうするつもりかと聞かれ、その対処は一任する或人。社長になったばかりで肝が据わっている。

 

:デイブレイクという謎

 

「不和 諌」が過去、悲劇に巻き込まれたという『デイブレイク』という爆発事故。実態は「ヒューマギア」が人間を大量殺戮を行ったものだという。また、この「デイブレイク」には幼少期の或人と父親が巻き込まれ、それで父親が死んでいたということも明らかになる。

この時の描写が普通に怖い。ホラー映画みたいだった。

また、この時の事故を「飛電インテリジェンス」が隠蔽しているとして諌は「飛電インテリジェンス」にも怒りを抱いている。

 

この「デイブレイク」同じ脚本家の高橋さんらしく『エグゼイド」の時の「ゼロデイ」のような一年を通して根本となる事件だろうなぁ。

 

:ゼツメライズと止める者

 

その後、先ほどの「マモル」が「ゼツメライズ」し、『エカルマギア』と変貌する。

或人が覚えておくといった「ヒューマギア」が怪人になり秘書の「イズ」によると一度「ゼツメライズ」したものは破壊することでしか止められないという。

 

それを知った或人はゼロワンに変身し、悲痛な声で決めセリフを放つ。

この時の高橋さんの演技が素晴らしく、2話でこのストーリー展開も重たいと思った。

と同時に諌は「ヒューマギア」へ憎しみを込めてバルカンへと変身した。

「ヒューマギア」に対して夢を見る者と、忌み嫌う者。二人の対比がすごく効いていてこれはいい…最高…と唸った。

 

また、杉原監督と渡辺アクション監督のコンビも新しい画を見せてくれて目が飽きない。ルパパトの映画を彷彿とさせる貨物コンテナの上での戦いや、何層ものコンテナの向こうに一号ライダーと二号ライダーがいるという構図。燃えないわけがない。

 

:飛電 或人という社長

 

終盤、今回の事件をきっかけに記者会見を開きマスコミに押しよられ問答にてこずっていたところにスーツを着て自身が社長と明言し、事件の首謀者は「滅亡迅雷.net」ということを公表した。お笑い芸人でありながら社長という肩書を経て、どういう成長をするのか見ものである。

ここら辺、完全に或人という人柄と社長としての覚悟みたいなものがよく映し出されており、2話にして或人の人格が完成されたような雰囲気すらあった。

あと、映画「アイアンマン」のラストとも似ているなぁと。社長でヒーローという時点で意識していそうである。

 

続く3話では寿司職人の「ヒューマギア」と3号ライダーの『バルキリー』が登場する。今後も目が離せない。この面白さは、或人じゃないと!