10年越しのカメンライド!ネオディエンドライバーレビュー!
プレミアムバンダイから新たなお宝、『ネオディエンドライバー』が届いた。
『仮面ライダージオウ』で「海東大樹」が使用した新たなディエンドライバーで「ネオディエンド」へと変身するためのツールである。
箱の上下には平成1期、2期の二号ライダーのカードがずらっと並んでいて壮観である。
今回のネオディエンドライバー、全体がシアンの成型色であり、黒の塗装や金の塗装が入り、派手さが増している。よりおもちゃ感があるかなぁとも思わないこともないが元々玩具なのだからこれでいい。
「ディエンドライバー」自体は2015年12月頃にCSM化しているのだが、そちらは持っておらず当時のDXしか無かったため、今回の進化に驚きまくった。
当時の「DXディエンドライバー」は個別認識もなく、変身音声すらままならない代物だった。
カメンライド! としかならず、そのまま「ディエンド!」という音声は無し。付属の王蛇等よライドカードを装填しても「ライド」となり、4回スライドさせると「ファイナルライド」(どんな音声だ)となるまさかの音声ループの玩具である。
10年前と今とでは玩具の市場価値も違ってたのかもしれないがこれはあんまりだと落胆した覚えがある。
さて、今回の「ネオディエンドライバー」基盤はCSMディエンドライバーを流用したと思われ、1万円を切って個別認識あり、新規音声多数収録、カードホルダー、ライダーカード45枚と大盤振る舞いである。
今回の商品の前に発売された「ネオディケイドライバー」にはカードが50枚付属していたため、2つ合わせて95枚と物凄い量のライダーカードを手にすることも出来る。
しかも今回新たに付属された1号ライダー達の最強フォームのカードはネオディケイドライバーでも読み込み可能というのだからすごい。
変身の手順はこれまでの「ディエンドライバー」と同様、カードを装填し、スライド、トリガーを引く。とシンプルである。それに呼応し、音声が鳴り響く。これで変身完了。
とてもシンプルだが、シンプルだからこそ何回も変身したくなるし、銃系の変身アイテムってなんか形容しがたいかっこよさがある気がする。
今回は金型がCSMの流用ということで、二枚目以降のライダーカードもそのまま読み込むことが可能になっている。これにより劇中同様のライダー連続召喚が可能となる。
今回、ナイトやガタック、バロンやマッハなどこれまで召喚していない二号ライダーも収録されており、好きな組み合わせで召喚遊びが楽しめる。ギャレンとガタックでクワガタコンビや、バロン、ナイトで長物コンビ。最強フォームと二号ライダーの同時召喚など妄想がはかどる。無敵ゲーマー、極アームズ、アルティメットフォームの三人を呼び出す、なんて妄想も捗る。世界の6つ程度は壊せそうだ。
しかも、すごいのがCSMの流用なので、以前発売されたCSM用ライダーカードも読み込めるため(一部カードを除く)、読み取りだけで見ればCSMの上位互換、相互互換と言ってもいいだろう。
これまでのアタックライドのカードもネオ化(音声は同じ)し収録されているので、不満点という不満は出なかった。呼び出し音声が共通なのも劇中仕様だし問題はないかと。
ライダーカードでいえば前述したとおり、一号ライダーの最強フォームカードがネオディケイドライバーと連動するのが最大の魅力だろう。
各ライダーの最強フォームの音声が当時の音声そのまま聞くことができるのだ。プレイバリュー高すぎ問題である。その点だけを見るならば19本分のベルトのお金と最強フォームへのアイテムのお金が丸々浮いてしまうのだから。おのれディケイドぉぉぉぉ!!!!
とまぁ色々言ってきたが、海東大樹になりきれるし、くるくる銃は回せるし、音声は多すぎるといってもいいし、この玩具が一万円を切って手に入れることができるのは何ともお買い得である。
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感想『仮面ライダービルド New World 仮面ライダーグリス』感想 2
グリスブリザードの変身までを描いた前回。
美空を救う、世界を守る思いでブリザードへと変身し、首相官邸を登っていくグリス。
再び対峙するメタルビルドとの攻防だが相手はホワイトパネルをグリスから奪取し、ファントムクラッシャーとホワイトパネルを使い、ファントムビルドへと変身する。
グリスはその圧倒的な力の前にやられてしまう。
この時、カズミンが浦賀のことを悲しい奴と評する。
科学しか周りになく一人ぼっちで生きてきた浦賀と、猿渡ファームや戦兎たち「仲間」がいる一海。両者の決定的な違いはそこである。
ただ、科学者というものは往々にして一人ぼっちな気もする。巧だってそうだ。エボルト打倒のため、悪魔と言われても一人でライダーシステムを完成させていた。
浦賀は旧世界で自分の科学は評価されず、一人で苦しみ、あげくロストボトルの被験者となって死んでしまう。「科学」による被害者というのは間違いないが、その憎しみで世界を征服というのはやはり歪んでいるよなぁ。王道の悪役というのが少なかった仮面ライダービルドにおいてこういった王道の敵は新鮮であった。
:グリスパーフェクトキングダム!!
ファントムビルドの猛攻により変身が解けてしまったカズミの前に現れたのはパーフェクトキングダムを持った万丈である。
万丈は三羽カラスのドッグタグを持っており、意味を察した一海は三人の命を無駄にしないように必ず勝つことを誓う。
同時刻幻徳は紗羽が救出し、巧が作り出した変身機能を復活するアイテムをわたし、更にはその変身能力を取られないようにするアイテムを飲ませ、首相官邸近くのダウンフォールを倒すためにプライムローグを構える幻徳。
また別の場所では戦兎と、本人の願いによって戦兎が作ったネビュラガス吸収装置に入り、記憶をすべて取り戻した内海さんが二人並んで街を破壊するダウンフォールの前に立つ。
そしてクローズマグマと肩を並べ、一海は三羽カラスの力を使ったグリスパーフェクトキングダムに変身する。
この変身シーン、武田航平さんのすべてが詰まった変身だった。何も言わない、ぜひ見てほしい。できれば映画館で。
ゴールドを基調とし、赤、青、黄色の各カラーが所せましと入り、スタッグやオウル、キャッスルのデザインも盛り込まれこれこそ「ファーマーズフェスティバル」「パーフェクトキングダム」である。
:最後の祭り
5人が各地で変身し、次々とダウンフォールを倒していく中、グリスとファントムビルドが最終決戦を始める。
また、クローズマグマが美空を救い出すとその手を払いのけてグリスのもとへと走る。
今回このカットの前に美空の泣きのシーンがあったのだが、凄く心にくる。高田夏帆さんの泣きの芝居は本編のハザードの時や最終回、三羽カラスと初めて戦った時など何度かあるが、そのどれもがすごく刺さるのだ。
泣き叫ぶような、でも熱の篭ったいいお芝居をされる。今回もグリスのことを浦賀に「絶対に勝つ、正義のヒーローだから」ということを言うのだがもうこちらも涙が止まらない。
カズミンがどういう人間か旧世界からずっっと見てきた美空が、死に際を見た美空がそういうことを言ってくれる。涙がこぼれないわけがない。
ファントムリキッドと同等のものを摂取し、変身したジーニアス、マッドローグ、プライムローグ、クローズマグマはダウンフォールの攻撃をものともせず、破壊していく。
内海さんが難波のためにではなく、民衆のために戦う所が素敵だった。旧世界からいろいろ私利私欲にもまれ、「普通の生活」を望んでいた内海だったが、新世界でようやく仲間を得られ、普通の生活を過ごせるだろう。
ジーニアスはファントムクラッシャーの攻撃をモロにくらっても無傷で必殺技を放っていたのが最強フォーム感あった。(多分ダイヤモンドフルボトルで即防いだ。)
応募限定フォームのプライムローグもついに銀幕デビュー! エボルフェーズ1を押しのけるほどの強さを持つプライムローグでファントムクラッシャーを一網打尽。
ヒゲ、ほんとにかっこいい。 決め台詞ずるないか。
グリスパーフェクトキングダムとファントムビルドは一進一退の攻防だが相手はホワイトパネルを吸収しているため分が悪い。
徐々に押し切られるグリス。
そこに流れる川井憲次節炸裂のBGM「ジーニアスフィニッシュ」
そしてカシラ渾身の叫び。仮面ライダーとして戦うことを運命とした者の強さ。守る者がいる事の素晴らしさ、強さ、優しさ。守るものが居ない者の寂しさ、弱さ。
それら全てを必殺技に込めてファントムビルドを倒し、ホワイトパネルを取り戻す。
その叫びを、戦いを影からしっかりと目に焼き付けていた美空。
ドッグタグを握りしめ再び1人になってしまったと悲しみにくれる一海に「守ってくれてありがとう」とお礼を言う美空。
「礼ならあいつらに言ってやってくれ。」
ここでこのセリフを吐けるのがカシラの器のでかさなんだよなぁ。ほんと最高だよカズミン。
と思いきや普通にカズミンの元に走ってくる三羽カラス。ファントムリキッドが身体から抜けたことで元気になったということらしい。
戦兎の提案で死んだように思わせた方が感情の昂りでハザードレベルが上がり、パーフェクトキングダムを使いこなせるからだという赤羽。
戦兎のしたたかさが強烈に出てた今作。やっぱ父親がエボルトだからかな?()
カズミンの「悪魔の科学者めーーー!!!」という所でカットが切り替わる。
ここ、ギャグシーンだけど結構深い意味がこめられていると自分は思っていて。
旧世界、葛城巧のころからずっと戒めのように自らを称し、また周りからも言われ続けていた「悪魔の科学者」という呼称。
これが今回は笑い飛ばせるほどのものとして再び返ってきた。
これはそれくらい信頼が出来、絆を感じることの出来る仲間ができたからに他ならない。
呪いのように降り掛かっていた「悪魔の科学者」というものは今作を持って呪いではなくなったように思えたのだ。
まあ、戦兎はそんなことどうでも良く「分かってないなぁ、それくらいしないと使いこなせない難しいアイテムってこと」とかなんとか言っていたが、、。
この時、巧も政府研究所に復帰し、忍から謝罪を受け、仲直りをしたということを幻徳から聞く。
「やっぱ家族は仲良くないと。」というセリフを戦兎が言い、それを見守る万丈のカットが入るのだ。
戦兎にとってはこの仲間たちこそが家族である。どこかで父親と仲直り出来ていない巧のことを気にかけていたのかもしれない。
と少ししんみりする横でヒゲを剃った幻徳が紗羽さんとホテルで朝まで語り合ったことを公言する。
ついに結ばれた2人!いやー良かった良かった。本編後半からフラグあったからようやくくっついてくれた。良かった。
そこに急に現れた内海が云々~でドタバタビルドコメディがラボで行われてハッピーな気持ちになる。
場面は変わって美空が移動式nasitaで喫茶店を営む所をぼーっとみて独白するカズミンという部分。冒頭と同じ。違うのがひとつ。
美空がカズミンの袖を握り、「私と付き合ってよ。」
:仮面ライダービルドが描いたもの
最終章はここで終わり、完全にハッピーエンドで幕を閉じた仮面ライダービルド。
本編の戦兎と万丈の出会いから物語は始まり、最上の平行世界消滅作戦、三国でのライダー戦争、ハザードトリガーによる守るべき力のヒーローが人を殺めてしまう兵器の力を見せつけ、全ての黒幕である宇宙外生命体「エボルト」の全貌が明らかになっていく。
そしてパンドラタワーの設立、新国家の建造、ブラッド族の暗躍にエボルトとの最終決戦。
世界は新世界へと進み、エボルトの兄、キルバスの出現と旧世界の記憶とエボルトの復活。
そして旧世界の科学の被害者、浦賀による世界征服のテロと、それを阻止する5人の「希望」の仮面ライダー。
ビルドは「ベストマッチ」を軸に2つの相反するものを描いてきた。天才とバカ。ヒゲとポテト。戦争と平和。愛と破壊。科学の表裏、守るべきものと守れなかったもの。、、、etc
とまあ挙げればキリがない。読本にも書いてあったが戦兎がたどり着いた新世界創造は最上による平行世界の破壊とリンクしているという話だ。 科学によって世界が消滅するのか、救済されるのか。これもまた相反するものである。
私はビルドの第1話を見た時、必ず面白くなると思った。 事実面白かった。人によって賛否はあるだろうし、エボルト復活に否が多いのも頷けなくはない。
それでも大好きなのだ。仮面ライダービルドを愛している。
作品を通して戦兎達は愛と平和を胸に掲げて戦ってきた。旧世界は救いきれずに滅ぼしてしまった。けどパンドラの箱のように最後に残った希望で新世界を創造した。
そして新世界で最っ高の終わりを迎えた。確かに今回の「仮面ライダーグリス」も「え?」ってところは何か所かある。内海さんが人体実験を受けていないのに記憶が戻るところとか、まあでもそんな些細なことはいいのだ。熱い展開が60分繰り広げられていたのだから。
おそらく続編はもうなく、小説を残すのみとなったであろうビルド。
願わくばVシネ「仮面ライダーローグ」なりなんなりあってほしいと切に願う。
感想 仮面ライダーゼロワン 3話 『ソノ男、寿司職人』
初OPお披露目となったゼロワン 第3話。西川貴教さんとJによるバキバキにかっこいいロックな音楽を裏に不穏なイズの画やシルエットで既に明かされた5人のライダーなどゼロワンのこれからを予見するようなOP映像だった。
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さて、1.2話で飛電或人という人物と不破
諌という2人の人物を描き今回の3話から大森プロデューサーが常々言っていた「ゼロワン」で描きたいライダー編が始まったと言って過言ではない。
或人が「社長」になるという設定は当初なかったんですよ。初めは「お仕事もの」という発想で、AIが採り入れられたさまざまな「職業」を主人公が回っていく、みたいなことをやりたくて進めていたのですが、それを「仮面ライダー」とどう折衷させていくか、悠也さんと一緒にまとめていった感じですね
https://news.mynavi.jp/article/20190901-kamenrider/
今回は寿司職人のヒューマギア 「一貫ニギロー」であり、大将から「心」がないと言われるヒューマギアである。或人とイズがその寿司屋に出向き、大将にヒューマギアの良さを語る。そこに現れたのがAIMSの『刃 唯阿』。AIMSの技術顧問である。或人より十二分にヒューマギアの扱いに熟知しており、さすがは技術顧問といった感じである。
:初OP
ゼロワン初のOP映像がついに解禁された。シルエットであるがゼロワン、バルカン、バルキリーと残り二人のライダーや、髪の長いイズに似たヒューマギアなど後々の展開に関わってくるようなカットが多数ある。
OPでイズの目が赤くなってたり不穏だなぁ
— マツ (@nnsmr1146) 2019年9月15日
一年流れ続けるOP映像は中間フォームや最終フォーム等が現れたときなど少しずつ変わる。それを見るのも一つの楽しみである。
:不和 片手でキーを開ける
二話でヒューマギアへの憎しみを露呈し、仮面ライダーバルカンとなった男、不和 諌。
今回マギア化したヒューマギアはどこかの床屋店員であり、特にその裏側は語られることはない。
頭足類の絶滅種「ネオヒボリテス」のデータが元になったマギアを前に片手でキーを開ける諌。とんでもない力技である。先週は両手だったのに今週はもう片手だ。練習したんかな、、
そこに或人も駆けつけ、ゼロワンに変身しマギアを破壊しようとするが逃げられてしまい、バルカンに目を付けられる前にゼロワンも逃げる。
:心のある人間、心がないAI
大将は後継ぎがいなく困っていたが、その原因を紐解く或人とイズ。その原因は「心」があるがゆえに大将の厳しい教えについていくことができず、「折れてしまった」ということなのだ。それに対し、ヒューマギアは「心」がない。つまり「折れない」。
一貫ニギローは大将に認めてもらうため、大将の握り方や分析もした結果、大将の「真心」があるから。という答えにたどり着いた。
大将は泣きながら「一貫ニギロー」を怒っているし、或人は笑っている。その場に対し、イズは「なぜ?」と困惑している。
非合理で、曖昧で、わからないもの、簡単じゃないものが「人間」であると或人はいう。
或人は新米社長でありながら懐が大きいというか達観しているというか、「社長」としての器は確かにあると感じられる。
:道具か、道具じゃないか
「ネオヒマギア」の能力で有線接続、ハッキングをされ「ニギロー」は「トリロバイトマギア」となり戦闘員と姿を変え大将を襲う。
ハッキングされたヒューマギアは破壊することでしか止められず、「ニギロー」を破壊することはできないと叫ぶ或人。しかし多数出現した「トリロバイトマギア」は見分けがつかず、どれがイチローなのか或人も分からなくなっていた。
そこに現れた唯阿はヒューマギアはただのデータであり、バックアップもある、「ただの道具」と称し、二本目のエイムスショットライザーで「仮面ライダーバルキリー」へと変身する。
バルキリーの方がヒューマギアを道具扱いしてるのかァ、
— マツ (@nnsmr1146) 2019年9月15日
大将はそれらの状況を見て、ヒューマギアは道具じゃない、どう付き合うかが問題だという考えに至る。
:バイティングシャーク、登場!
新フォームであるバイティングシャーク、ジオウの映画も含めてゼロワンの形態は三つになった。今回は「サメ」のデータが元になっており、青が基調のフォームである。
令和に入り、アクション監督も変わりアクションシーンが新鮮になったうえで初の水上戦闘ですごく派手でかっこよかった。ただ水系のフォームは後々でなくなりそう。
ゼロワンのフォームチェンジ、顔が横にスライドし中からメカの顔が現れそこにロボ型のサメがくっつくという感じであり、横から見るとホッパーの目があるという少し変わった形。
私も早くプログライズキーが欲しいのだがまだ玩具屋に行けておらず早々に手に入れたい次第だ。ゼロワンドライバー楽しいし。
:夢、道具、憎しみ
「一貫ニギロー」は破壊され、新品の状態でデータだけバックアップしたうえで再び大将のもとで働き始める。
「心」がないヒューマギアの行動が大将の「心」を動かすという奇麗な着地、に見えたのだが…
唯阿は初めて寿司屋に来た時、何やらよくわからないことを「一貫ニギロー」にしていた。それは「一貫ニギロー」の視界をそのまま端末に流すウイルスのようなものを送信していたことだ。
そこかAIMSの上司か、なにかはわからないが新たな人物にその情報を提供し、「デイブレイク」後消えたと思われたプログライズキーのデータはすべて飛電インテリジェンスが保管していることを伝える。といったところで3話が終わる。
1,2話ではあまりわからなかった「刃 唯阿」というキャラ。ここにきてヒューマギア、ロボットは「道具」という我々現代人と近しい考え方の存在として描かれた。だが私たちと違うのはぱっと見人であり、心がありそうにも見えかねないヒューマギアすら「道具」と割り切っているところである。あそこまで人間に近しいと「道具」と割り切ることは難しい、少なくとも私は。
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諌の「憎しみ」、或人の「夢」はあくまで感情的な部分からくるものであるがされそ「道具」という考え方はロジック、論理的な部分からきているように思えるため、交わることのない平行線のような気がしてならない。
或人と対立するのは実は諌ではなく唯阿なのかもしれない。
今回3話までゼロワンを見てきたが、或人のキャラがすごくギリギリで、ものすごく人間的に描かれているなと感じた。
マモルにしろ、今回のイチローにしろ或人は自身が関わったヒューマギアにのみ感情移入をしている。
イチローが「トリロバイトマギア」になった際、どれかわからないと言った。
これがデータの怖さであり、ロボットの恐ろしさでもある。
データという「仮面」がなくなったとたん、それまで「役割」を与えられて「単一化」していたヒューマギアたちがただの「ロボット」になってしまうのだから。
そしてイチローは壊せないという言葉は逆説的に言えばかかわりのないヒューマギアは壊してもいいということになる。今回マギアになったヒューマギアは全く関係のない床屋のヒューマギアであり、これを破壊することには何の苦しみもないように見受けられた。ここら辺、後々描写されるのかいなか。
。
感想 『ビルド New World仮面ライダーグリス』ビルドヲタクの心を正確に貫く傑作1
先日公開された『仮面ライダービルド』の二作目のVシネマ『仮面ライダーグリス』を見に行ってきた。グリスのスマホリング買った。パンフも買った。ふぉお。
仮面ライダー舐めんじゃえねぇぞコラ…!!
グリス見る!!!
興奮!熱情!狂熱!誰が俺を満たしてくれるんだよぉ!!(満たされました)な仮面ライダーグリスをネタバレ全開で感想書いてきます!
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:クローズから続く新世界の物語
この記事の時、ビルドはすこぶる「続編」と悪いと書いた。本編の「エモーショナル」な展開を作り手自らが壊さなければビルドは続編を作れないというアンビバレント、二律背反的な作品であると。私はこの「クローズ」ももちろん好きだが否の意見も必ずあることはわかっていた。何度も言うが私は本編が台無しになったとは思わない。
しかしまぁ今回の「グリス」は「クローズ」のその後であるため、それらの感情はすでに自身の懐にすとんと落ちているというか、そういった感情で見ることができると思われる。
:ドルヲタ、推しと付き合うってよ
ビルド本編のアバンコントでみーたん推しのドルヲタで仮面ライダーグリスこと猿渡一海が本編36話の冒頭で戦兎のナレーションを奪って録音していた大嘘である。
しかし今回は短編としてこれが先に放映された。カズミンの気持ち悪いところ全開で劇場内の人ほとんどが笑いを挙げていた。むろん私も笑いが止まらなかった。カズミンと言えばかっこよくて気持ち悪いで有名(?)なのだ。
その気持ち悪いほうに吹っ切ったのだからそれはそれは劇場の大画面であれは腹筋に悪い。
話は新世界でキルバスを倒した後の話であり、人体実験を受けたものはみな旧世界のことを覚えている状態で始まる。移動式nascitaで喫茶店を経営しており、カズミンはその様子をずっと眺めているところから始まる。もうキモイ。(誉め言葉)
その後みーたんの「(お父さんへのプレゼントのための買い物に)付き合って」という言葉を勘違いし、恋人関係になれると思ったカズミンはスーツ姿で待ち合わせ場所に行くというやばさ。ドン引きである。
そしてその買い物も終わり掛けのころ、カズミンは改めて意を決し、結婚を申し込むのだ。馬鹿だ…このドルヲタ馬鹿すぎる…。案の定振られてそのショックで無人島へ傷心旅行するというところまでがこの短編である。
しかしこの傷心旅行がまさかの伏線であり、本編に大きく影響するところが面白い。武藤さんはこういうホンを書く書くと思ったものだ。
とまぁ大スクリーンでやべぇキモヲタのやべぇ部分が大迫力(?)で映し出されていた。最高である。これが猿渡一海だ。そしてそれを見守る三羽カラスという構図。「ああ、ビルドだなぁ」と。
そして本編。旧世界の人間が新世界に一時的に出現したパンドラボックスによって記憶がよみがえり、どうのこうのというのをビルドお得意のあらすじ紹介で手早く済ませ、観客の脳裏にビルドを追いかけていた一年を思い出させる。
前作「仮面ライダークローズ」では登場しなかった葛城親子も登場し、父親の忍は再び研究に精を出し、旧世界の記憶をたどって新たな「ビルドドライバー」を創り上げていた。
また、新世界の政府も特殊要件の時のみ「ライダーシステム」を利用する形をとっていた。このあたり、ビルドが描いてきた「科学」と「戦争」の切っても切れない関係が再び描かれていた。現実でも同じものなんだよなぁ。戦争がないと科学が発展しないのは昔からだし。
どれだけ戦兎が「理想」を掲げ、「平和」な世界を維持するための「ライダーシステム」だとしてもその維持する力のために「ライダーシステム」を使わなければいけないかもしれないという感じ。「理想」はどこまで行っても「理想」でしかないのかもしれないな。
その研究所に現れた今作の敵 「浦賀啓示」とその手下「サイモン・マーカス」は忍が新たに作りだしたビルドドライバーを奪取する。この時幻さんのローグがもんのすごくかっこいい。
ヒゲのなくなった幻徳はただの超イケメンダンディである。
そもそもローグのスーツ自体かっこよすぎて後頭部に割れ物シールを付けられたという話があるくらいカッコイイ。それがドアップで映る。目が幸せで満タンになるのだ。
でもファントムクラッシャーは強く、変身能力まで奪われてしまい、幻徳は捕まってしまう。
:ダウンフォールという新たな敵
今回の敵、マッドサイエンティストであり、旧世界で葛城忍の同僚でロストボトルの被験者となった「浦賀啓示」率いるテロリスト『ダウンフォール』は「ファントムリキッド」と呼ばれる新たな物を持っており、そのボトルを使って「ファントムクラッシャー」というガーディアンに似たロボット型兵器に変身する。
しかも、ライダー達からネビュラガスを吸い取ることが出来るため戦兎達旧世界のライダーを変身不可能へと追い込むことも可能になっている。
葛城忍と肩を並べる元研究者が作っただけある。
その浦賀啓示の目的だが「ホワイトパネル」を奪い、新世界を自分のものにするという至極真っ当な悪役ぶりである。
また、ロストボトルの被検体は新世界においても完全に元には戻らないということが前作「クローズ」で言われており、顔の左半分の皮膚が剥がれ落ちかかっていたのだ。
『ビルド』という作品を描く以上、「戦争」と「戦争による被害」は必ず付きまとう。今回の浦賀もその被害者の1人である。
あと、ホワイトパネルからネビュラガスを抽出できることも今回明言された。あのパネルがあればまた戦争が起きそうだけどあのパネルがあればさらなる科学の発展もあると思うと、、、難しいなぁ。。
:戦兎達旧世界のヒーロー
戦兎達が前作から住処にしているラボに内海がおり、記憶を戻して欲しいと頼み込んできたのだ。
正確には人体実験を旧世界で行っていないため記憶が戻らないのでは?とも思ったがそれはあくまで前作「クローズ」で戦兎が予想しただけであるため、解析が進んで「ネビュラガス」の投与で記憶を戻せるのかもしれない。
記憶を戻す装置に内海さんを放り込んでその後、ファントムクラッシャーがそのラボに出現し、戦兎と万丈の変身能力も奪ってしまう。
ここ、戦兎と万丈久々の変身シーン(変身事態は不可能だったが)にものすごく痺れた。どれだけ時間が経っても息ピッタリ。ベストマッチなんだよなぁ。
で、難なくホワイトパネルを奪われてしまうのだが、それは偽物であり粉々に砕けてしまう。
それに切れた浦賀はパネルを持ってきた味方を撃ち殺してしまう。
浦賀の計画さえ達成できれば他はどうでもいいという、マッド感が強く出ていて好きなシーンのひとつだ。
:傷心旅行withカズミン&三羽カラス
前半の短編の最後、傷心旅行に行ったカズミンたちは無人島に着陸し、命からがらの生活をしていた。
ヒゲなしヒゲに対してヒゲありポテトになっていたり、スーツが破れていたり絵面が面白い。
傷心旅行から帰ってきたのもつかの間、ファントムクラッシャーがグリスの力を奪いに襲いに来るのだが、何故かネビュラガスを奪えずグリスに変身する一海。
後述するがこの辺の変身能力の奪える、奪えないの線引きやその出所、グリスがメインになる理由等ここに詰まっててひとつの線に繋がる感じ。ビルドだなぁ、武藤さんのホン好きだなぁってなるから、ビルドヲタクは行ってください。
:巧と戦兎 再び邂逅
敵に捕まった幻さんが一海に捕まったことを知らせる電話をしたり、かずみんがそれを聞いて戦兎のラボに行ったりとあって、その後戦兎と万丈は巧の研究室に向かう。
ヒゲを生やした巧も戦兎と万丈が現れたことで何かを察し、協力体制をとる。
この時の巧のセリフが本編からずーっとビルドを見てきた人にとっては救いの一言になること間違いない。
「ライダーシステム」を作り、戦争を引き起こした本人であり悪魔の科学者と罵られ、兵器利用されるとわかっていても作り上げ、後に戦兎の中で最後の方まで裏切った父親を許すことが出来ず、ネガティブな感情が多かった巧。
開発者本人のその巧が万丈の問いかけにこう答えるのだ。ヒーローが使えばそれは希望になると。
感涙必須である。 父親に裏切られたと思い、兵器として自分の科学が使われてきた巧が「希望」という言葉を言ってくれたのだ。
それも旧世界ではギスギスしたまま終わってしまった万丈に対して、だ。
本編の続編において楽しみの一つであるキャラ同士の関係性の変化である。そういうのが見れるのも本作の見どころである。
:カズミン、決意のグリスブリザード
浦賀に美空を捕らえられ、本物の「ホワイトパネル」をもって単身浦賀のもとに殴り込み、グリスブリザードへと変身する。
三羽カラスはその前に浦賀の変身したメタルビルドと戦い、完敗して巧の研究室で治療を受けており、単身となっていた。
その時、グリスパーフェクトキングダムの開発を戦兎とで共同開発しておりそれの完成には三羽カラスが命を懸ける必要がある。という話が浮上する。
実はグリスと三羽カラスが変身能力を失っていなかったのは傷心旅行の時、天然の温泉を見つけて騒いでいたのだが実はそれが「ファントムリキッド」の溜まり場であり、それに浸かった四人は体内にそれを取り込んでいた為、変身能力を失わないでいたというのだ。
まさかの冒頭の短編が話の肝になっているのだ。とんでも展開好き。
本編では死装束と称されていたブリザードだが、今回はすぐに死ぬということはなくなっていた。ネビュラガスの吸いすぎによる急激なハザードレベルの上昇もなくなっていた為である。
二度目のグリスブリザードの変身、「できてるよ」ではなく「変身!」の掛け声。
死ぬことを覚悟して戦った本編とは違い、新世界を守るための変身というのもまた良い。
グリスブリザードに変身した時の周りを覆う冷気が今回も大量でかっこいいんだよなぁ。
中澤監督はグリス初登場以降ビルドの現場から離れていたようなのだがTVシリーズを踏襲した演出に監督独自のエッセンスも加わってこれは、、、
と、グリスについて書きたいことが多すぎて少し長くなってしまったので、続きは2でまた!
あ、今回からAmazonアソシエイトも始めましたので良ければこのブログのリンクからご購入してくれると喜びます!ぜひお願いします!
感想 仮面ライダーゼロワン2話 『AIなあいつは敵!?味方!?』
9月6日に『仮面ライダーグリス』が公開され、その二日後『ゼロワン』の二話が放送された。(グリスの記事は後日あげます)
先週、令和初にしてものすごいスタート(腹筋崩壊太郎も含めて)を見せたゼロワン。その二話だ。今回の目玉と言えば公式で前々からその存在が明らかになっていた『仮面ライダーバルカン』こと今回の二号ライダーだ。往年の二号ライダーよろしく一号ライダーと敵対という立ち位置から始まっているキャラだ。
冒頭、一話ラストの続きの場面で社長としての初出勤をする或人。そこに内閣官房直属の対人工知能特務機関の「A.I.M.S」に所属する「不和 諌」と「刃 唯阿」が登場し作品により大きな風を吹かせる。
この「不和 諌」が「ヒューマギアに対してものすごく憎しみを抱いており、「ヒューマギア」を希望としている或人と対比になっているのだ。ただ、或人のやべーギャグが唯一ツボに入るというのもあり、タッグを組む日が楽しみになってくる。
そしてそのままOPに入るのかと思いきや異例の二話にしてもOPがないという斬新なスタイルである。本来のOP映像が見れるのはいつになるのか…
仮面ライダーゼロワン DXフライングファルコンプログライズキー
それと同時刻「滅亡迅雷.net」が「シンギュラリティ」が始まった「ヒューマギア」を操作して『クエネオマギア』という怪人体になり「飛電インテリジェンス」を襲わせる。
普通に働いている人たちの誘導やヒューマギアの暴走の攻撃から身を挺して守る「マモル」と呼ばれた「ヒューマギア」の仕事ぶりにうなずく或人。
そのあとその「ヒューマギア」の名前を聞き、「覚えておく」「早く修理しないと」というセリフがあるのだ。良い…こういうの、あるとないとではキャラ立ちが大きく変わってくる。
こういう1カットってものすごい大事だよなぁ。社長になって一日も経ってないけど社長らしさ、が感じられる。
或人がヒューマギアの仕事ぶりをみて頷いてるとこ好き
そしてその事件を皮切りにマスコミに色々詰め寄られてしまい、副社長の福添さんたちにどうするつもりかと聞かれ、その対処は一任する或人。社長になったばかりで肝が据わっている。
:デイブレイクという謎
「不和 諌」が過去、悲劇に巻き込まれたという『デイブレイク』という爆発事故。実態は「ヒューマギア」が人間を大量殺戮を行ったものだという。また、この「デイブレイク」には幼少期の或人と父親が巻き込まれ、それで父親が死んでいたということも明らかになる。
この時の描写が普通に怖い。ホラー映画みたいだった。
また、この時の事故を「飛電インテリジェンス」が隠蔽しているとして諌は「飛電インテリジェンス」にも怒りを抱いている。
この「デイブレイク」同じ脚本家の高橋さんらしく『エグゼイド」の時の「ゼロデイ」のような一年を通して根本となる事件だろうなぁ。
:ゼツメライズと止める者
その後、先ほどの「マモル」が「ゼツメライズ」し、『エカルマギア』と変貌する。
或人が覚えておくといった「ヒューマギア」が怪人になり秘書の「イズ」によると一度「ゼツメライズ」したものは破壊することでしか止められないという。
それを知った或人はゼロワンに変身し、悲痛な声で決めセリフを放つ。
この時の高橋さんの演技が素晴らしく、2話でこのストーリー展開も重たいと思った。
と同時に諌は「ヒューマギア」へ憎しみを込めてバルカンへと変身した。
「ヒューマギア」に対して夢を見る者と、忌み嫌う者。二人の対比がすごく効いていてこれはいい…最高…と唸った。
また、杉原監督と渡辺アクション監督のコンビも新しい画を見せてくれて目が飽きない。ルパパトの映画を彷彿とさせる貨物コンテナの上での戦いや、何層ものコンテナの向こうに一号ライダーと二号ライダーがいるという構図。燃えないわけがない。
:飛電 或人という社長
終盤、今回の事件をきっかけに記者会見を開きマスコミに押しよられ問答にてこずっていたところにスーツを着て自身が社長と明言し、事件の首謀者は「滅亡迅雷.net」ということを公表した。お笑い芸人でありながら社長という肩書を経て、どういう成長をするのか見ものである。
ここら辺、完全に或人という人柄と社長としての覚悟みたいなものがよく映し出されており、2話にして或人の人格が完成されたような雰囲気すらあった。
あと、映画「アイアンマン」のラストとも似ているなぁと。社長でヒーローという時点で意識していそうである。
続く3話では寿司職人の「ヒューマギア」と3号ライダーの『バルキリー』が登場する。今後も目が離せない。この面白さは、或人じゃないと!