メモリアルダイアリー

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自分が特撮番組を見たときの気持ちや、日々の生活の中で感じたことを自由気ままに綴ろうと思います。

感想 仮面ライダーゼロワン 3話 『ソノ男、寿司職人』

初OPお披露目となったゼロワン 第3話。西川貴教さんとJによるバキバキにかっこいいロックな音楽を裏に不穏なイズの画やシルエットで既に明かされた5人のライダーなどゼロワンのこれからを予見するようなOP映像だった。

 

 

 

 

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さて、1.2話で飛電或人という人物と不破

諌という2人の人物を描き今回の3話から大森プロデューサーが常々言っていた「ゼロワン」で描きたいライダー編が始まったと言って過言ではない。

 

或人が「社長」になるという設定は当初なかったんですよ。初めは「お仕事もの」という発想で、AIが採り入れられたさまざまな「職業」を主人公が回っていく、みたいなことをやりたくて進めていたのですが、それを「仮面ライダー」とどう折衷させていくか、悠也さんと一緒にまとめていった感じですね

https://news.mynavi.jp/article/20190901-kamenrider/

 

今回は寿司職人のヒューマギア 「一貫ニギロー」であり、大将から「心」がないと言われるヒューマギアである。或人とイズがその寿司屋に出向き、大将にヒューマギアの良さを語る。そこに現れたのがAIMSの『刃 唯阿』。AIMSの技術顧問である。或人より十二分にヒューマギアの扱いに熟知しており、さすがは技術顧問といった感じである。

 

:初OP

 

ゼロワン初のOP映像がついに解禁された。シルエットであるがゼロワン、バルカン、バルキリーと残り二人のライダーや、髪の長いイズに似たヒューマギアなど後々の展開に関わってくるようなカットが多数ある。

 

一年流れ続けるOP映像は中間フォームや最終フォーム等が現れたときなど少しずつ変わる。それを見るのも一つの楽しみである。

 

REAL×EYEZ TVsize

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:不和 片手でキーを開ける

二話でヒューマギアへの憎しみを露呈し、仮面ライダーバルカンとなった男、不和 諌。

今回マギア化したヒューマギアはどこかの床屋店員であり、特にその裏側は語られることはない。

頭足類の絶滅種「ネオヒボリテス」のデータが元になったマギアを前に片手でキーを開ける諌。とんでもない力技である。先週は両手だったのに今週はもう片手だ。練習したんかな、、

 

そこに或人も駆けつけ、ゼロワンに変身しマギアを破壊しようとするが逃げられてしまい、バルカンに目を付けられる前にゼロワンも逃げる。

 

 

 

 

 :心のある人間、心がないAI

 

 

 大将は後継ぎがいなく困っていたが、その原因を紐解く或人とイズ。その原因は「心」があるがゆえに大将の厳しい教えについていくことができず、「折れてしまった」ということなのだ。それに対し、ヒューマギアは「心」がない。つまり「折れない」。

一貫ニギローは大将に認めてもらうため、大将の握り方や分析もした結果、大将の「真心」があるから。という答えにたどり着いた。

大将は泣きながら「一貫ニギロー」を怒っているし、或人は笑っている。その場に対し、イズは「なぜ?」と困惑している。

 

非合理で、曖昧で、わからないもの、簡単じゃないものが「人間」であると或人はいう。

或人は新米社長でありながら懐が大きいというか達観しているというか、「社長」としての器は確かにあると感じられる。

 

:道具か、道具じゃないか

 

「ネオヒマギア」の能力で有線接続、ハッキングをされ「ニギロー」は「トリロバイトマギア」となり戦闘員と姿を変え大将を襲う。

 

ハッキングされたヒューマギアは破壊することでしか止められず、「ニギロー」を破壊することはできないと叫ぶ或人。しかし多数出現した「トリロバイトマギア」は見分けがつかず、どれがイチローなのか或人も分からなくなっていた。

そこに現れた唯阿はヒューマギアはただのデータであり、バックアップもある、「ただの道具」と称し、二本目のエイムスショットライザーで「仮面ライダーバルキリー」へと変身する。

 

 

大将はそれらの状況を見て、ヒューマギアは道具じゃない、どう付き合うかが問題だという考えに至る。

 

:バイティングシャーク、登場!

 

新フォームであるバイティングシャーク、ジオウの映画も含めてゼロワンの形態は三つになった。今回は「サメ」のデータが元になっており、青が基調のフォームである。

 

令和に入り、アクション監督も変わりアクションシーンが新鮮になったうえで初の水上戦闘ですごく派手でかっこよかった。ただ水系のフォームは後々でなくなりそう。

ゼロワンのフォームチェンジ、顔が横にスライドし中からメカの顔が現れそこにロボ型のサメがくっつくという感じであり、横から見るとホッパーの目があるという少し変わった形。

 

私も早くプログライズキーが欲しいのだがまだ玩具屋に行けておらず早々に手に入れたい次第だ。ゼロワンドライバー楽しいし。

 

 

 

 

 

:夢、道具、憎しみ

「一貫ニギロー」は破壊され、新品の状態でデータだけバックアップしたうえで再び大将のもとで働き始める。

「心」がないヒューマギアの行動が大将の「心」を動かすという奇麗な着地、に見えたのだが…

 

唯阿は初めて寿司屋に来た時、何やらよくわからないことを「一貫ニギロー」にしていた。それは「一貫ニギロー」の視界をそのまま端末に流すウイルスのようなものを送信していたことだ。

 

そこかAIMSの上司か、なにかはわからないが新たな人物にその情報を提供し、「デイブレイク」後消えたと思われたプログライズキーのデータはすべて飛電インテリジェンスが保管していることを伝える。といったところで3話が終わる。

 

 

1,2話ではあまりわからなかった「刃 唯阿」というキャラ。ここにきてヒューマギア、ロボットは「道具」という我々現代人と近しい考え方の存在として描かれた。だが私たちと違うのはぱっと見人であり、心がありそうにも見えかねないヒューマギアすら「道具」と割り切っているところである。あそこまで人間に近しいと「道具」と割り切ることは難しい、少なくとも私は。

 

 

 

諌の「憎しみ」、或人の「夢」はあくまで感情的な部分からくるものであるがされそ「道具」という考え方はロジック、論理的な部分からきているように思えるため、交わることのない平行線のような気がしてならない。

或人と対立するのは実は諌ではなく唯阿なのかもしれない。

 

今回3話までゼロワンを見てきたが、或人のキャラがすごくギリギリで、ものすごく人間的に描かれているなと感じた。

マモルにしろ、今回のイチローにしろ或人は自身が関わったヒューマギアにのみ感情移入をしている。

イチローが「トリロバイトマギア」になった際、どれかわからないと言った。

これがデータの怖さであり、ロボットの恐ろしさでもある。

データという「仮面」がなくなったとたん、それまで「役割」を与えられて「単一化」していたヒューマギアたちがただの「ロボット」になってしまうのだから。

そしてイチローは壊せないという言葉は逆説的に言えばかかわりのないヒューマギアは壊してもいいということになる。今回マギアになったヒューマギアは全く関係のない床屋のヒューマギアであり、これを破壊することには何の苦しみもないように見受けられた。ここら辺、後々描写されるのかいなか。